第3回 「チームをなくす」のではなく、「下から支える」。

更新日:2026年07月22日

  「総合型地域スポーツクラブができると、今ある少年団や地域クラブはなくなるのですか?」

  設立に向けた説明をする中で、このような質問をいただくことがあります。結論からお伝えすると、そのようなことはありません。

  中能登町で設立を目指している総合型地域スポーツクラブは、既存のスポーツクラブや少年団を吸収したり、一つにまとめたりする組織ではありません。それぞれのクラブがこれからも地域で活動を続けられるよう、「土台」となって支えることを目指しています。

「チームをなくす」のではなく、「下から支える」
「花」と「プランター」の関係

  そのイメージを表すものとして、「花」と「プランター」の関係があります。地域で活動するスポーツクラブや少年団は、一つひとつが個性ある「花」です。サッカー、野球、バドミントン、バスケットボール、卓球など、それぞれが地域の中で大切な役割を担っています。

  総合型地域スポーツクラブは、その花を植える「プランター」のような存在です。プランターがあるからこそ、花は安心して根を張り、美しく咲き続けることができます。プランターが花になることも、花を植え替えることもありません。「それぞれの花が長く元気に咲き続けられる環境を整えること」。それが、中能登町で目指す総合型地域スポーツクラブの姿です。

 

「競技」ではなく「運営」を支える

  現在、多くのスポーツクラブでは、「指導者不足」「保護者の負担増加」「会計や連絡調整などの事務作業」「補助金申請や大会手続き」など、競技以外にも多くの役割を担っています。

  設立を目指している総合型地域スポーツクラブでは、こうした運営面の負担を少しでも軽減できる仕組みづくりを検討しています。

  例えば、「教室やイベントの受付」「情報発信」「会員管理」「助成金・補助金に関する支援」「指導者研修の企画」「他団体との連携」など、各クラブだけでは負担の大きい部分を地域全体で支える仕組みを目指しています。

 

主役は、これまでどおり地域のクラブ

  総合型地域スポーツクラブの主役は、総合型クラブではありません。これまで地域のスポーツを支えてきた少年団やスポーツクラブ、そこで活動する子どもたち、そして指導者や保護者の皆さんが、地域スポーツの主役です。総合型地域スポーツクラブは、その活動がこれからも地域の中で続いていくよう、「支える役割」を担う組織として設立を目指しています。

  また、総合型地域スポーツクラブが目指すのは、子どものスポーツだけではありません。子どもから高齢者まで、それぞれのライフステージに応じてスポーツを楽しみ、健康づくりや仲間づくり、生きがいづくりにつながる場を地域の中に広げていくことも、大切な役割の一つです。

負担を減らし、未来へ ~地域でスポーツを支える~
地域みんなでスポーツを支えるために

  少子化や指導者不足など、地域スポーツを取り巻く環境は大きく変化しています。その一方で、子どもから高齢者まで、誰もがスポーツを通じて健康づくりや生きがいづくり、地域とのつながりを育むことのできる環境が、これまで以上に求められています。

  これからは、それぞれのクラブが個別に頑張るだけでなく、子どもから高齢者まで、地域全体で支え合う仕組みが必要になると考えています。

  中能登町が設立を目指している総合型地域スポーツクラブは、そのような「支え合いの土台」となり、地域のスポーツ文化を未来へつないでいくことを目指しています。

 

  地域の大切なスポーツ文化を未来につないでいくために。

  「チームをなくす」のではなく、「チームを支える」。

  人と地域がつながり、みんなでスポーツを支える。

 

  それが、中能登町の総合型地域スポーツクラブが目指す姿です。