いしかわ歴史遺産

更新日:2021年04月27日

いしかわ歴史遺産とは

石川県内の各地域に点在する有形・無形の文化財を束ね、世代を超えて受け継がれている歴史、伝承、風習等、本県の魅力を伝えるストーリーを「いしかわ歴史遺産」として認定するとともに、全国に本県の魅力を発信していくことによって、観光客誘致や地域活性化を図ることを目的としています。

能登の山岳信仰の霊場~石動山と山麓の歴史遺産~

石動山御成門

石動山御成門(復元)

■認定日 令和2年1月28日

■申請者 中能登町

■ストーリーの概要

石川県と富山県の県境にそびえる主峰石動山は、古より神々が御坐す山として多くの人々を惹きつけた。

平安時代より伊須流岐比古神社が鎮座する山内は、最盛期の中世には360余りの院坊に僧侶3千人が暮らしていたと伝える。神仏習合の世界を形成していた石動山の信仰は能登を中心に遠く東北まで延び、石動山僧侶たちによって布教された。

戦国の動乱から再興し、能登の霊場として定着していった石動山は、明治の神仏分離令により仏教色は一掃されたが、堂塔伽藍の痕跡は今なお残り、山麓の平野部では地域の人々によって石動山ゆかりの遺産が受け継がれている。

石動山拝殿

伊須流岐比古神社拝殿(元禄14年建立)

石動山古絵図

紙本著色石動山境内古絵図(16世紀末期~17世紀初期、縦155センチ、横202センチ)

能登の王墓~半島を舞台に躍動したノトの王~

■認定日 平成30年2月6日

■申請者 中能登町、羽咋市、志賀町

■ストーリーの概要

日本海に大きく突き出す能登半島は、その地理的な環境から古来より多くの文化を受け入れてきた。ヤマト政権は前方後円墳に代表される王墓を各地に広め、古墳時代の王墓は、権力誇示のためのモニュメントとなった。
能登では、4世紀後半から水陸の要所に「能登の王墓」というにふさわしい規模の古墳が築かれてきた。「能登の王墓」は時代を経て、墳丘上に社が建ち、地域の人々が祈りを捧げる場所へと変容しながらも継承され、様々な文化や伝承を生み出し、今も引き継がれている。

能登の王墓 雨の宮古墳群

 雨の宮古墳群

陵墓参考地 小田中親王塚古墳

 小田中親王塚古墳

能登半島を彩る深紅の花~のとキリシマツツジ古木群~

■認定日 平成29年1月20日

■申請者 能登町、七尾市、輪島市、珠洲市、羽咋市、宝達志水町、中能登町、志賀町、穴水町

■ストーリーの概要

能登半島の里山里海景観に古くから彩を添えてきた「のとキリシマツツジ」は、毎年 5 月上旬には美しい濃赤の花が、秋には赤色の紅葉が人々の目を楽しませる。
キリシマツツジは、近世に関東で栽培が流行し、能登には関東(江戸)や関西から運搬されたといわれており、能登半島には、現在も樹齢 100 年を超える古木が 500 株以上も存在し、日本国内でも稀に見る規模で古木が現存している。
「のとキリシマツツジ」は、古くから能登の寺社や旧家の庭園などに植えられ、花を鑑賞する文化があったことを示し、能登の人々の拠り所となっていたことを物語る。

 

円光寺のキリシマツツジ

井田円光寺のキリシマツツジ

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