文化財の紹介(天然記念物)

更新日:2021年04月27日

カエデ(町指定)

天日陰比め神社の鳥居のかたわらに、枝を横に伸ばしているカエデの古木。その様が龍の髭に似ていることから「龍髭楓」と称えられている。このカエデはイロハカエデで、多くは植栽されるが自生もしている。葉は小さく5~7列し、春は葉の開くとのと同時に暗紅色の細かい花が咲く。樹令600年と記されているが明らかではない。幹の基部は周囲2mで分かれ、南枝10m、西枝16m、横に伸びて梢は上に向いて奇観を呈している。幹は古色蒼然として苔むし、オシャクジデンダ・ノキシノブなどのシダが着生している。
当神社にはスギ・ケヤキ・イチョウ・アカガシなどの古大木がこのイロハカエデの古木を交えて鬱蒼と茂り、社叢としても価値の高い鎮守の森となっている。

ラカンマキ(町指定)

泉福寺の広い境内の中央に立つラカンマキは県下第3位の巨樹である。幹は下部が特に太く、胸高囲約3.5m、樹高約15mに達し、枝先を四方に伸ばして枝先を上向きに立てている。樹齢は約800年と伝えられ、長い風雪を枝幹に刻み枝葉を茂らせている。

キリシマツツジ(町指定)

キリシマツツジは、近世に関東で栽培が流行し、能登には関東や関西から運搬されたといわれており、能登半島は国内でも稀にみる規模で古木が現存している。井田の円光寺の庭には6株のキリシマツツジがあり、各株とも根元から十数本の枝を出し、高さ2mに達している。枝は周囲30~40cmにおよび枝張りは10m余りに広がり、県下を代表するものである。本樹の茂る庭にはラカンマキ・ユズリハが高く立ち、多くの草木が巧みにあしらわれ、北陸不動霊場第十一番札所としてふさわしい環境となっている。

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