マイコプラズマ肺炎に注意しましょう
更新日:2024年10月28日
マイコプラズマ肺炎とは
マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ( Mycoplasma pneumoniae )」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。
主な症状
発熱や全身の倦怠感(だるさ)、頭痛、せきなどの症状がみられます(せきは少し遅れて始まることもあります)。せきは熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。肺炎マイコプラズマに感染した人の多くは気管支炎で済み、軽い症状が続きます(一般に、小児の方が軽症で済むと言われています)が、一部の人は肺炎となったり、重症化したりすることもあります。また、5~10%未満の方で、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎などの合併症を併発する症例も報告されています。
感染経路
感染者の咳のしぶきを吸い込んだり(飛沫感染)、感染者と身近で接触すること(接触感染)により感染します。
感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間と言われています。
予防方法
流水と石けんによる手洗いをしましょう。
また、咳症状がある場合には、マスクを着用するなど、‘‘咳エチケット‘‘を守りましょう。
発生状況
マイコプラズマ肺炎は、感染症発生動向調査において全国約500カ所の基幹定点医療機関(小児科及び内科医療を提供する300床以上の病院)から週単位で報告される5類感染症の一つです。基幹定点医療機関からの報告数は、2014年~2023年での10年でみると、最も報告数が少なかった報告年は2022年(395件)で、最も報告数が多かった報告年は2016年(19,721件)でした。
新型コロナウイルス感染症流行開始後は流行状況に変化が認められ、2020年5月以降は報告数が減少しました。また、2020~2023年は、毎年起こる秋冬期の季節性の報告数増加もみられませんでした。直近の2024年は、2020~2023年と比較して報告数が増加しています。
石川県の感染症発生動向調査(石川県感染症情報センター)https://www.pref.ishikawa.lg.jp/hokan/kansenjoho/index.html
厚生労働省ホームページhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/mycoplasma.html
- この記事に関するお問い合わせ先
-
健康保険課感染症予防係
〒929-1692
石川県鹿島郡中能登町能登部下91部23番地
(行政サービス庁舎1階 行政サービスフロア)
電話:0767-72-3140