愛の鞭ゼロ作戦

子どもを健やかに育むために

子育てをしていると、子どもが言うことを聞いてくれなくてイライラすることもあります。つい、叩いたり怒鳴ったりしたくなることもありますよね。子どものしつけには「体罰」「暴言」には効果があるように見えますが、恐怖により子どもをコントロールしているだけで「なぜ」叱られたのか理解できない場合がほとんどです。最初は「愛の鞭」のつもりが、いつの間にか「虐待」へエスカレートしてしまうこともあります。体罰や暴言による「愛の鞭」はやめ、子どもの気持ちに寄り添いながら前向きに育んでいきましょう。また、子育てに悩んでいる方は町住民福祉課児童福祉係(72-3134)、保健センターすくすく(74-0797)、又は児童相談所全国ダイヤル「189」にご連絡ください。

 

家族のイラスト(父、母、兄、妹、弟)

Point 1

子育てに体罰や暴言を使わない

一見、体罰や暴言には効果があるように見えますが、叩くことによって得られた子どもの姿は、叩かれた恐怖によって行動した姿。自分で考え行動した姿ではありません。

「愛の鞭である」と親が思っても、子どもにとって大人から叩かれることはとても怖いことです。ちょっと叩かれただけ、怒鳴られただけでも、心に大きなダメージを受けることもあります。

子どもだからといって、暴力や暴言が許されるわけではありません。それに体罰や暴言は「虐待」へとエスカレートする可能性もあります。「叩かない怒鳴らない」と心に決めましょう。

 

Point 2

子どもが親に恐怖を持つとSOSを伝えられない

親に恐怖を持った子どもはどのような行動を起こすでしょうか。親に気に入られるように、親の顔色を見て行動するようになります。

また、恐怖を持つ親に対しては、子どもが心配事を打ち明けられなくなります。心配事を相談できないと、いじめや非行など、より大きな問題に発展してしまう可能性もあります。

 

Point 3

爆発寸前のイライラをクールダウン

子どもが言うことを聞いてくれないときに、イライラすることは誰でもあること。でも疲れていたりして、もともと抱えているストレス度が大きいと、子どものちょっとした行動(おもちゃの取り合い、すぐに動かないなど)をきっかけに、イライラが爆発してしまうことがあります。

イライラが爆発する前に、クールダウンするための自分なりの方法を見つけておきましょう。

 

Point 4

親自身がSOSを出そう

育児の負担を一人で抱え込まずに、家族に分担してもらったり、自治体やNPO、企業などのさまざまな支援サービス(ファミリーサポート、家事代行サービス、一時預かりなど)の利用も検討しましょう。子育ての苦労について気軽に相談できる友達もできるといいですね。

 

Point 5

子どもの気持ちと行動を分けて考え、育ちを応援

子どもに「イヤだ!」と言われたとき、親自身が戸惑うこともあるでしょう。でも、2、3歳の子どもの「イヤ」は、自我の芽生えであり、成長の証しでもあります。「どうしたらいいかな?」と、子どもの考えを引き出し、必要に応じて助け船を出しながら、子どもの言い分を気長に聴きましょう。

「わがままな子になっては困る」という想いから、親は指示的に対応してしまうこともありますが、子どもの成長過程で必ず通る道だと大らかに構えて、子どもの意思を後押ししていきましょう。

 

体罰、暴言は子どもの脳の発達に深刻な影響を及ぼします。

脳画像の研究により、子ども時代に辛い体験をした人は、脳に様々な変化を生じていることが報告されています。親は「愛の鞭」のつもりだったとしても、子どもには目に見えない大きなダメージを与えているかもしれないのです。

  • 厳しい体罰により前頭前野(社会生活に極めて重要な脳部位)の容積が19.1%減少
  • 言葉の暴力により、聴覚野が変形

 

体罰は百害あって一利なし。子どもに望ましい影響などもたらしません。

 親による体罰を受けた子どもと、受けていない子どもの違いについて、約16万人分の子どものデータに基づく分析が行われています。その結果、親による体罰を受けた子どもは「望ましくない影響」が大きいということが報告されています。

  • ネガティブな親子関係
  • 精神的な問題(成人後)
  • 精神的な問題(幼児期)
  • 反社会的な行動(成人後)
  • 反社会的な行動(幼児期)
  • 強い攻撃性(幼児期)

幼児期の体罰によって、子どもから親への信頼や愛情が損なわれたり、うつ、著しい不安、多動など精神的な問題を持ったりすることがあります。周りの人を傷つけるなどの反社会的な行動が増加したり、感情的にキレやすく攻撃性が強くなったりすることもあります。その影響は幼児期だけにとどまらず、成人になってからも続く可能性があります。

 

既に子どもへの体罰等を法的に全面禁止している国は世界50か国以上!

国連「子どもの権利条約」では、締約国に体罰、暴言などの子どもを傷つける行為の撤廃を求めています。

 

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この記事に関するお問い合わせ先

住民福祉課 児童福祉係

〒929-1692
石川県鹿島郡中能登町能登部下85部1番地
電話:0767-72-3134 ファックス:0767-72-3794

更新日:2019年02月20日